No.79 ジャワとスマトラのコピルアク

 

 

1.インドネシア人の道の教え方

 

方角といえばインドネシアは東西に長く伸びる国として有名ですが、コピルアクのビジネスを始める前、ジャコウネコのフン付豆のサンプルを各地から取り寄せたことがあります。確か6~7か所だったと記憶していますが、その中で似た味を出すコーヒーが一組ありました。それはMuriaのロブスタとスマトラ島のLampung(ランプン)という地域のロブスタです。

 

2.遠近距離に関係なく類似するコピルアクの味

 

他の豆はそれぞれ味が全く異なるのですが、MuriaとLampungの豆の味はまったくと言っていいほど同じだったのです。しかもこの二つの距離は北海道と沖縄くらい離れた距離です。西側のLampungに対して東側のMuriaが位置しているわけです。

ところが、面白いことにMuriaと同じ中部ジャワのTemanggungという場所のコピルアク生豆は、Muriaとは場所が近いにもかかわらず味はまったく異なります。距離は東京~小田原間といったところでしょうか。この時はスマトラ島に属するLampung以外は、ジャワ島の西側~東側までのサンプルを取り寄せ味の比較をしたのですが、それぞれ味が全く違い意外な感じがしたものです。

 

3.人工的な交配によって生じる類似の味の出現

 

この時から今に至るまでおおよそ3年たちましたが、ある事情がありLampungのコピルアクのサンプルを取り寄せることになりました。当時のLampungの業者とは違う業者だったのですが、フン付豆を少量Patiで精製することになりました。

精製した豆は当然3年前のあのMuriaの豆と全く同じ味かと思いつつ、焙煎した豆を数日後に飲んでみると、「なんと???」味が全く違うではありませんか!?確かにLampungから取り寄せたのですが、明らかに味が全く違います。もちろんこれはこれで美味しいのですが、仲介に入った業者に「これ、本当にLampungの豆?」と聞いたところ、「間違いない」とのこと。

彼曰く、味が同じ地域でも異なる理由というのは、人工的にコーヒーの交配合をしているかどうかの違いではないか?ということでした。近隣の地域でもコーヒーの味が違うにもかかわらず、遠方の地域のコーヒーの味は似ている??本当に興味深い現象です。

この記事の関連タグ

この記事を読んだ方はこちらも読まれています

検索

最近の投稿

過去の投稿

pagetop