No.76 コピルアクを収穫するMuria山は蜂蜜の宝庫だった!

先般のブログの続きである部下の「蜂蜜訪販」の話です。彼が大学生の頃、マーケティングの授業の一環で「物販を行う体験をする」というのがあったそうです。販売する商品は何でもよく、とにかく何かを販売し、実績と経験をクラスで語るという単純なものでした。彼はたまたま親戚に蜂蜜を販売している人がいて、この親戚から蜂蜜を購入し、戸別訪問で販売をしていました。

先般のブログに記載したようなねずみ講のようなものではなく安心しましたが、それにしてもインドネシアの大学というのは思い切った授業をするものだと彼の話を聞いて感心いたしました。確かにインドネシアはこういった訪販というのは日本ほど敬遠されていません。訪問する側もされる側も暗黙の了解があるのでしょう。

とはいえ、やはり物販のマーケティングは、何かを知る上では小売りを体感することは必要だと思います。日本で学生に「訪販で何かを売ってこい」という課題を出すのは問題があり、それは日本では無理といってしまえばそれまでなのですが、それにしても学生に訪販を体験させるというインドネシアの授業はあっぱれという気がいたしました。

 

1.部下の蜂蜜販売が成功した秘訣

 

さて、部下はあまり自分のことを自慢するタイプではないのですが、どうやらこの蜂蜜訪販は彼にとって結構成功したらしく「いい思い出」とのことです。成功したとはマーケティングの授業の成績が良いということではなく、「売れて稼げた」という意味です。

蜂蜜はインドネシアではありふれた商品です。街中至る所で蜂蜜が売られています。普通に考えたらいきなり訪販で来た大学生から蜂蜜を購入するいわれはないのですが、彼が当時使ったトークは「コーランにも蜂蜜の効用が出てきますよ。小さな昆虫が生み出す奇跡の液体が人を救うといわれています」というものでした。どうやらこのトークは効果てきめんで、たいがいの人は手持ちのお金があれば「そんなら買ってみようか」という風に財布のひもを緩めてくれたそうでした。

 

2.小さな昆虫が生み出す奇跡の液体

 

さて、私が彼の話を聞きふと思ったのが「小さな昆虫が生み出す奇跡の液体」という内容です。この話を彼としていた経緯というのは、Muria山で採れる蜂蜜を見に行こうという話をしていたときです。Muria山はコピルアクのコーヒー豆が収穫されている山なのですが、この山は蜂蜜の産地でもあります。

インドネシアではかなりたくさんの養蜂家がいるらしいのですが、需要が多いため国内供給量では間に合わず、中国や台湾からも蜂蜜が輸入されています。ところが市場に出回っている蜂蜜で一つ問題があります。それは蜂蜜のグレードがかなり低いということです。

蜂蜜には高級なものから低級なものまで色々ありますが、例えば低級なものだと、少量の蜂蜜と多量の砂糖を混ぜて蜂蜜風味にする技術というのが確立されており、一般人には区別がつかないという記事も結構目にします。また、天然蜂蜜を謳っている業者でも、ミツバチに餌として砂糖水を与えて作った蜂蜜を販売しているという話もあり、これはもう天然とはいえども、本来蜂蜜が持つ栄養素を取り入れることは期待できないという話もネット上の記事で目にします。

「小さな昆虫が生み出す奇跡の液体……」。蜂蜜がどうやって出来るかを聞くと、確かに奇跡という言葉が当てはまるかもしれません。ミツバチが花から蜜を吸いそれを自分の体内に溜め込み、巣の中に入れて保存するというもので、人間の通常の営みでは想像がつかない活動ではないでしょうか。

私とイカサンでムリア山の蜂蜜を見に行く理由というのは、この山の蜂蜜というのは普通の養蜂場の蜂蜜とは明らかな違いがあるためでした。コピルアクが摂れるMuria山にはたんまりと蜂蜜が眠っているそうです!!

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