No.75 訪問販売で大儲け??事情を知らないで買うのは怖い!

今、コピルアクを精製している場所は、中部ジャワ州、Pati県にありますDesa Panjunan(パンジュナン村)というところですが、私は以前Luboyoという村に住んでいました。

Patiの中心からおおよそ7~8Km くらい離れた場所で、周りをサトウキビ畑に囲まれた田舎の風情があります。日本の村との違いはいろいろあるかと思いますが、おそらく人口は格段にインドネシアのほうが多いでしょう。特に若い人々や子供の姿が目立ちます。

 

1.日本では見られなくなった訪問販売

 

Luboyo村で過ごしていたときに、面白い出来事がありました。あるとき、おそろいのシャツを着た若い男女が村の家々を訪問しているのです。シャツに書かれている文字は良く見えなかったのですが、雰囲気として何かを売って歩いている、いわゆる訪問販売というのがよくわかります。

日本ではチャイムを鳴らし、何かを販売する訪問販売はさすがにもう見ることはなくなったので、この光景は私にとってすこぶる新鮮でした。とはいうものの何を売っているのかが気がかりで、じっと目を凝らしてみていると、何か箱に入ったものが見えます。

彼らはだんだん家に近づいてきます。そしてついにお隣のBu Tinyの家のドアをたたくと珍しく彼女は留守でした。そのとき、私の借家で彼らがニコリと笑って見せたものは何と「歯磨き粉」だったのです。彼らのシャツを間近でみると、確かにメジャーな歯磨き粉メーカーのロゴ入りのシャツを着ています。私が「Udah(もうあります)」と断ると、彼らはそっけなく次の宅へ向かったそうです。

 

2.大手メーカーの歯磨きの訪問販売

 

翌日、社員にこの話をしてみました。「日本ではもう訪問販売なんて見ることはまずないし、ましてや「歯磨き粉」の訪問販売なんて聞いたことがないぞ??人件費を考えると無駄も甚だしいのじゃないか?」と聞いたところ、彼の話によると大手の日用品メーカーでは、こういったことをしばしば行っているようで、歯磨き粉メーカーのシャツを着た男女が戸別訪問をすれば、売れなくても宣伝にはなるでしょ!?とのことでした。

確かにその場で歯磨き粉を買うことはなくても、Pasarやコンビニなどでその歯磨き粉を見つければ、手に取る確率は高くなるはずです。原始的なマーケティングではあるものの意外と費用対効果を考えると割にあうのかもしれないと、妙に納得した次第です。

 

3.ねずみ講まがいの水の訪問販売

 

ところで、村で体験したこの訪問販売は、実際にお目にかかったのはこの一回だけだったのですが、インドネシアではこういった訪問販売が結構盛んです。例えば「水」です。「このボトルで水を飲めば健康になれる」といった類の商品を戸別訪問で販売するのです。

日本ではもうこの水商売は通用しませんが、インドネシアではどうやらまだまだ通用するらしく、最近では「このボトルに水を入れてスプレーするとニキビが治る」とか「お肌がつるつるになる」とかいうガラクタが飛ぶように売れているというではありませんか。こういった水商売に共通するのは、訪販員が持ってくる商品は全て何と「Made in Japan」なのです。

そして、「もしあなたがこれを使って良いと感じたら、あなたもこれを友達にすすめてみませんか?」というどこかで聞いたことのあるセリフで迫ります。そうです、もうお分かりでしょう。つまり、ねずみ講のビジネスがインドネシアでは結構流行っているのです。同じ訪問販売でも歯磨き粉の訪販と、水商売の訪販はまったく別物なのです。

 

4.ねずみ講で大儲けをする人がいるらしい

 

どうやらインドネシアにもねずみ講ビジネスで大儲けする人というのがいるらしく、次から次へと雨後の竹の子のごとく新手のいかがわしいビジネスが出てきては消え出てきては消えしています。幸いにも部下はこの辺りは冷めた目で見ており、「水は水でしょ」と至極まっとうなコメントで私を安心させるのです。

ところがそんな彼も訪販員をしていた過去があったのです。商材は「Madu(マドゥ)」です。日本語に直すと「蜂蜜」です。蜂蜜の訪販??これはいったいマーケティング型なのか、もしくはねずみ講型なのか??今は冷めた目で水商売の訪販を見ている彼もひょっとして過去にねずみ講にハマっていた時期があるのか?しかも蜂蜜で??彼とも長い付き合いになりますが、まだまだ私の知らないことが多いようです。

 

引き出物のパン

 

5.結婚式の引き出物

 

ところでこのパン、村で行われる結婚式の引き出物でよく使われていて、私もしばしばおすそ分けをいただいたそうです。中に蜂蜜が入っていて味は結構おいしいのですが、気がかりなのはどうしても賞味期限ということになります。

あの炎天下で1週間持つパンって、中に何が入っているんだろうか??隣に住む大家の奥さんは私を厳しく監視する鬼の監督役なのですが、たまにこういったものをくれます。もちろん賞味期限の謎などは気にせずに当たり前のように完食してしまいます。

ちなみに大家奥のお母さんは齢90歳を超えています。日本でも長寿の領域ですが、インドネシアでは超長寿といったところです。彼女は昔から一切こういった類のお菓子やインスタント類は口にしないということでした。

この記事を読んだ方はこちらも読まれています

検索

最近の投稿

過去の投稿

pagetop